継続したコーチングが、セルフイメージを高める

クライアント プロフィール

まごめじゅんさん

株式会社ヴイエー代表取締役。臨床分子栄養医学研究会 指導認定カウンセラー。熊本県出身。自分の栄養状態を理解し、体を食事やサプリメントなどでケアする分子栄養学のカウンセラーとして、情報発信、セミナーや勉強会の開催、個別カウンセリングを行う。趣味は、ヨガ、SUP、分子栄養学の勉強。特技は英語。
ブログ:ビタミンアカデミー https://vitaminj.tokyo/

まずは話してみる!自分に合うコーチの見つけかた

敦子
今回は、株式会社ヴイエー代表の、まごめじゅんさんにご登場いただきます。はじめに、まごめさんのお仕事をご紹介ください。
まごめさん
私は分子栄養学指導カウンセラーとして、分子栄養学の情報発信やその講師業、食事療法のカウンセリングやアドバイスをしています。分子栄養学とは、ビタミンやタンパク質など、おなじみの栄養素を科学的に正しく理解し、日々の生活や健康へ生かす分野です。
敦子
栄養って、知っているようで知らない分野。「亜鉛」や「ビタミンC」の名前はわかっても、サプリメントの種類が豊富ですし、どれが自分にあっているか迷いますね。
まごめさん
そうですよね。「どんなサプリメントがいいの?」という方には、まずはご自身の栄養状態を把握していただき、食事と栄養素を含めたライフスタイル全般のサポートを行っています。
敦子
では、まごめさんが、コーチングを受けようと思われた理由を教えてください。
まごめさん
2016年から分子栄養学の仕事を始めたのですが、もっとアップグレードしたいと思っていたんです。でも、どうしたらいいかわからなくて……。そんなとき私は、「次のステージに進んでる人たちの行動」をお手本にするんです。

その行動の中に、「パーソナルコーチと年間契約をする」がありまして、コーチングに関心を持ちました。
敦子
なるほど!まずは、行動してみる。
まごめさん
そうです。「私に合うコーチに出会いたい」と思っていたところに、敦子さんと出会いました。知人が企画してくれたランチ会の場でしたが、たわいもない話をしている中で、おおっ?と感じて。そのとき、「絶対この人にコーチを頼もう!」と決めたんです。
敦子
そんな経緯があったんですね。
まごめさん
はい。敦子さんは、私の心に響いて、行動変容を促すような言葉を使ってくれる人だと感じました。コーチから見て、コーチを決めるときのポイントって、あるんでしょうか。
敦子
コーチとクライアントさんは相性があるので、何人かと実際にセッションをするのがオススメです。仕事のフェーズやポジションによっても適切なコーチングがありますし、コーチによって得意領域が異なるので、まず話してみることが大切ですね。

コーチングで適切なセルフイメージを持てるように

敦子
セッションがスタートして、1年が経ちました。コーチングを受けてきて、いかがですか。
まごめさん
これまで、本などを参考にセルフコーチングをしていましたが、敦子さんのコーチングを受けることで、ぼんやりとしていたセルフイメージの輪郭がはっきりしました。
敦子
まごめさんは、エネルギーが高くてパワフルな方です。一方で、外部からの見られ方やポテンシャルと、ご自身が捉えているセルフイメージとのギャップがあると感じましたね。ご自身の可能性に対して、慎重で控えめな印象があったんです。

そこでセッションでは、セルフイメージを高められるように、アプローチしてきました。
まごめさん
敦子さんは、調子が良いときも悪いときも、全面的にサポートしてくれる存在です。話を聞いてもらうと、セルフイメージが自然と高くなります。
自分にフィットしたセルフイメージを捉えると、目先の結果に振り回されません。
敦子
「セルフイメージを高める」とは、やみくもに「自分はすごいのだ」と思い込むことではないんです。ご自身が今できていること、過去やってきたことを見直して、認める。それから、未来ではこうありたいと考えていきます。第三者のコーチが入ると、それらの思考のプロセスがフラットになる利点があります。
まごめさん
コーチは、直接的に仕事と関係のない立場だからこそ、自分の本音を吐露できるんですよね。これは、大事なポイントだと思います。
敦子
では、これまでのコーチングを振り返って、なぜまごめさんは、ご自身のセルフイメージが小さかったと思いますか。
まごめさん
理由の1つが、自分らしい仕事をしていなかったからだと思います。分子栄養学のアドバイザーになる前は、システムエンジニアでした。でも、自分に合った仕事ではなかったので、ダメ社員だったんです。なのに自分の中では、「やらせてくれればできるのに!」と、ひねくれた感情を持ってました。自己評価も下がるばかりで。
敦子
うんうん。「自分はどうしたいのか?」を無視して他人軸で生きていくと、本当の自分の姿を見失ってしまいます。自分らしさ、自分軸で生きていくことは大切です。

独立後の「下僕マインド」から抜け出すには?

敦子
そして、本当にやりたい仕事として分子栄養学に出会ったんですね。
まごめさん
はい。私は、自分の志を持って事業をやりたかったのだと気づきました。でも、独立してからの2、3年目は、セルフイメージがずれていましたね。セミナーの講師やクラアントさんと個別セッションをこなしながら、いつも「満足してもらえたかな」と結果を気にしていていました。
敦子
フリーランスや独立したばかりの人は、そうなりがちですね。認めてもらうために動くことは、相手に価値提供できていないことと同じ。自分が価値をもらおうとしているから、相手に声が届かないんです。
まごめさん
過剰な「誰かのために」を、私は下僕マインドと呼んでいます。自尊心を持った状態ならいいですが、未熟なままだと、過剰に値段を低くしたり、お客様を依存させてしまうなどを起こしがちですね。あまりハッピーな人生にはならないパターンです。
敦子
本当にそうですね。自己犠牲的になるし、感情にも振り回されてしまって、やりたかったことを見失ってしまいます。
まごめさん
独立する人は、自尊心を高めて、セルフイメージをフィット感のあるものに持ってくる。すると、目先の結果に振り回されないようになり、結果も後からついてくると思います。

独立して、過剰な下僕マインドを持ってしまって、体調を悪くした人をたくさん見てきました。頭で考えるよりも、体が教えてくれます。そのようなときは、まず体を整えることが優先です。とはいえ「うまくいかない時期」も通過儀礼で、人が成長していく過程のひとつ。迷いや失敗がないってことも、ありませんからね。

継続したコーチングで「停滞する気持ち」を刺激する

敦子
では、まごめさんにとって、コーチングとはどのような存在でしょうか。
まごめさん
例えるなら、アプリケーションです。自分がOSで、アプリをインストールして常駐させておくと、OSのパフォーマンスがもっと良くなるような感覚があります。
敦子
コーチはアプリ。エンジニアな視点ですね。セルフイメージが小さいとは、OSの機能を充分に使えていない状態です。私は、そういった方達の可能性や本来持っている力を引き出すコーチングを心がけています。
まごめさん
また、定期的なコーチングがとても良いと感じます。以前は、話を聞いてほしいときだけにお願いする、スポット対応でいいんじゃないか?と思っていたんです。でも、定期的にとにかく何でも話す、自己開示するのが良いですね。
敦子
人は、行動や考えを変えづらい生き物。どうしても、その場に留まりやすい傾向があります。継続的なコーチングで、外部から前へ進む刺激を定期的に得る機会を作ることが大切です。
まごめさん
そう思います。そろそろセッションだなと思うと、何を話そう?と脳が動き出すんです。話すことがあるときに頼むのではなくて、あらかじめセッションの日を決めておくと、自分から目標を探し始めるんですよ。
敦子
未来は、つねにしゃべりながら作っていくものですからね。
まごめさん
日本に、もっと対話の文化が根付くといいですね。やはり、人は人で支えられるもの。人とのコミュニケーションを通して、セルフイメージや自尊心は養われていきます。

優れたコーチがたくさんいらっしゃるので、自分に合ったコーチと出会って、併走してもらうことが当たり前になると、みんなハッピーになるんじゃないかなと思います。

人生を自由にデザインする

敦子
終わりに、これからまごめさんが目指したい将来の姿や展望を教えてください。
まごめさん
分子栄養学のお仕事には、とても満足しています。ライスワークから、より大きいライフワークに育った感覚です。
敦子
ライスワークが、ライフワークに。
分子栄養学の情報を発信。そこには「人生を自由にデザインしよう」の思いが。(2020年以前の写真です)
まごめさん
もともと、原因不明の体調不良が続き、分子栄養学をもとにした栄養療法で回復した体験があるんです。それをきっかけに、分子栄養学を広めたいと今の仕事をスタートしたのですが、分子栄養学はExcelのようなツールだと考えています。理解して使えたら、「あなたの人生をデザインするのに便利ですよ」ということ。分子栄養学そのものに、大きな意味があるわけではありません。

コーチングを受けてきたこの1年で、「人生は自由にデザインできるんだ」という思いがより強くなりました。「自分の人生は自分で作る」、そんな人を増やすことが、私がこの世に生まれた使命かもしれません。

インタビューを終えて

分子栄養学の指導カウンセラーとして、クライアントとセッションも行うまごめさん。インタビューでは、フィット感のあるセルフイメージを持つことの大切さをお話いただきました。

人は、思っている以上に、自分自身がどんな人間か?を理解しづらいもの。自分自身を知る手がかりとして、ストレングスファインダーをはじめとした、様々なアセスメントが登場しています。

アセスメントを、定量的に自分を知る方法と定義するならば、コーチングは対話からより深くセルフイメージを捉え、理想の自分へ向かってアクションするための方法です。目標達成のサポートや第三者視点の意見が欲しいときは、対面セッションがあるコーチングの活用がおすすめです。

執筆:マチコマキ